百鬼一族 血脈の書
────幼い僕の拙い記憶。僕が初めて綺麗だと思ったものは、視界全てを埋めてしまいそうな程に広がった、たわわに実った黄金色の稲穂だった。 「んん、芹だから……せっちゃん? セリー? どっちがいい?」 「セリー、がいいかな。 ちゃん付けだと、樒様とかぶっ…
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